武蔵野の紅葉
2004年 11月 11日
そりゃあぁまぁ、私は出かける寸前だった。その様子を茶太郎は首だけひょこっと上げて見ていたに違いない。でもね、猫は、狩が命。どんな時だってチャンスを逃してはいけないわ。そもそも、うちにはれきっとした(ってどんなんだ?)茶太郎という猫がいるのに、なんで鳩にランディングされなきゃいけないんだ?座敷猫やんね、情けなかぁ~!と、思いながら帰途に着いた。玄関を開けた瞬間に足にパシッと当たるものがあり、とてとてとてっと奥に走り去る足音がした。私を相手に狩の真似をしてどうするの、鳩に舐められて、くやしいぞ、と、追いかけて、仰向けにころがして顔を覗き込んだ。茶太郎は力を抜いて、そのままの姿勢でくりっと目を動かす。そして、視線が合ったと思う間もなく、ますます全身弛緩して、目を細めて、そして、ゴロゴロニャッと鳴いた。
by kaho_nomi
| 2004-11-11 23:16
| 一応どうにか、風景写真